Girlschoolインタビュー(2019/6/23) N.W.O.B.H.M 40TH ANNIVERSARY SPECIAL GIGに出演したGirlschool のインタビューをUPP-tone musicよりお届けします。 インタビューアーはイベントの転換DJを担当するDJ漫画家ムラマツヒロキ氏、通訳は川原真理子さんです。 ムラマツヒロキ:はじめまして。自分は漫画家で今夜のライヴの転換DJをするムラマツヒロキと申します。Girlschoolの皆さんとお会いできまして大変光栄です!昔からファンなので緊張してます。キム・マコーリフ:漫画家? ムラマツヒロキ:あっ、こういうの描いてます(といってVenom incの似顔絵4コマ漫画や自分の漫画を見せる) ガールスクール一同:へえ~面白い! ムラマツヒロキ:大変恐縮です!それでは時間がないらしいですのでインタビューに入らせていただきますね。Rock Goddessのオリジナルベーシストであるトレイシー・ラムさんが再加入しました。自分はGirlschoolも好きなのですがRock Goddessも好きなので、お会いできてすごく嬉しいです。 トレイシー・ラム:私はもうRock GoddessよりGirlschoolにいるほうのが長いわ(笑)今回でGirlschoolに加入するのは3回目よ。 ムラマツヒロキ:年数的にはたしかにそうですね! 次にメンバーの皆さんに質問ですが、今回はVenom inc.とのジョイント・ライブになりますが、Venom inc.のメンバー、マンタスとトニー・ドーランとは昔から知り合いなのですか? キム・マコーリフ:もちろんVenom自体は昔から知っているわ。ただ、こうしてライブのコラボとかするようになったのは2年前ぐらいからね。今日のジョイント・ライブも凄く楽しみにしてるわ。ただ、今日みたいにVenom inc.のあとに私たちがライブをやるなんて信じられないわ。Venomは伝説的な存在だから。 ムラマツヒロキ:僕からすればVenom inc.もGirlschoolも、どちらも伝説的な偉大なバンドですよ。 それでは次の質問ですが、Girlschoolのバンド名の由来はネットで調べたらWingsの曲「Girl’s School」からとったとありましたが、本当でしょうか? キム・マコーリフ:それもあるけど、メンバー全員ガールスクール(女子校)の出身だったから、そこからとったのよ。 ムラマツヒロキ:なるほど、皆さんは本物のガールスクールの人たちだったのですね!(笑) そういえば一昨日(6月21日)はケリー・ジョンソンの誕生日でした。自分はGirlschoolの2008年発表の11thアルバム”Legacy”収録曲でケリー・ジョンソンのことを歌った”Legend”が好きなのですが、曲を書いたのは1999年にケリー・ジョンソンが脱退した後に加入した、現メンバーのジャッキー・チェンバースさんですよね。ケリー・ジョンソンとはもともとお知り合いだったのですか? ジャッキー・チェンバース:ケリーと初めて会ったのは1995年ね。ケリーと一緒に住んでたこともあったわ。7年ぐらい。 キム・マコーリフ:ケリーがバンドを辞めなくてはいけなくなった時、ギターを探さないといけなくなったんだけど、ジャッキーがギター出来るということでバンドに入ってもらったの。 ジャッキー・チェンバース:でもリード・ギターは弾けなかったから、ケリーから教則本(?)をもらって勉強したのよ(笑) ムラマツヒロキ:そうだったのですか!アルバムを聴いて、とてもそうには聴こえませんでしたよ。 ところでGirlschoolは昔からGun、Motörhead、The Rolling Stones、T Rex、Sweet、Gary Glitterなど偉大な英国ロックバンド/アーティストの曲をカヴァーしています。バンドのメンバー全員が一番影響を受けた、もしくは好きなバンドorミュージシャンはいますでしょうか? キム・マコーリフ:それは一番難しい質問ね(笑) ジャッキー・チェンバース:私はAlice Cooper!Rammstein、Foo Fightersとかも好きだわ(笑) キム・マコーリフ:Motörheadかしらね。The Sex Pistols”Never Mind The Bollocks”とか。 ムラマツヒロキ:Motörheadといえば、MotörheadとのコラボEP”St. Valentine’s Day Massacre” (’81)のプロデュースはヴィック・メイルですね。彼はMotörhead、Dr. Feelgoodのアルバムなど英国ロックにおいて著名なプロデューサーですが、Girlschoolの先のEPをはじめ1st~2ndアルバム、6thアルバム、そしてRock Goddessの1stアルバムもヴィック・メイルのプロデュースです。バンドと深い縁、関わりがあるように思われますが、エピソードみたいなものはありますでしょうか? キム・マコーリフ:ヴィック・メイルと初めて会った頃は、実はお互い好きじゃなかったわ。 ムラマツヒロキ:えっ、そうなんですか!? キム・マコーリフ:”Emergency”やMotörheadとのコラボEPあたりから好きになったわね。”Please Don’t Touch”とか。 ムラマツヒロキ:同じプロデュース関連の話ですが、1983年の4thアルバム”Play Dirty”のプロデュースは伝説的英国ロックバンドであるスレイドの ノディ・ホルダーとジム・リーの二人ですが、彼らはいかがですか? キム・マコーリフ:スレイドは私たちのヒーローよ!セッション途中で、ノディ・ホルダーがドアのところで(ポージングしながら)「今日はこれで終わりだ。今から飲むぞ」って具合で、それはもう恰好よかったわ(笑) ムラマツヒロキ:なるほど(笑)それでは現在のバンドについてお聞きしますが、2015年にGirlschoolの13thアルバム”Guilty as Sin”が発売されてもう4年経ちます。そろそろニューアルバムが聴きたいのですがいかがでしょうか? キム・マコーリフ:来年には取り掛かる予定よ。 デニス・デュフォート:出来たら来年1月から。 ムラマツヒロキ:日本にはNew Wave Of British Waveからのファンだけでなく、自分のように雑誌とNWOBHMのコンピから知ったファン、youtube、spotifyなどで知った自分よりさらに若いファンもいます。良かったら全員にメッセージをお願いします。 キム・マコーリフ:メッセージ?皆ありがとう。古いファンも新しいファンもどちらも私たちにとってはとても大事だわ。 トレイシー・ラム:ライヴではマリリン・マンソンのTシャツ着て親と一緒に来る若いファンもいたりするわね。 デニス・デュフォート:MotörheadとGirlschoolのTシャツ着てるキッズとか、嬉しいわね。とてもありがたいわ。 ムラマツヒロキ:ありがとうございました、今夜は楽しみにしてます! 2019.7.2